南カリフォルニアを代表するサーフタウン、サンクレメンテ(San Clemente)。
ワールドクラスの波が集まる トラッスルズ(Trestles) や、ローカルで賑わう サンクレメンテピア、グロムたちに人気の Tストリート(T-Street) など、サーファーにとっては夢のようなスポットが揃っています。
この記事では、2028年ロサンゼルス五輪のサーフィン会場となる トラッスルズのポイント解説、アクセス方法、サーフショップ、ホテルなど、旅に便利な情報をまとめて紹介します。
INDEX
Toggleサンクレメンテとは?魅力と街の雰囲気

カリフォルニア南部に位置するサンクレメンテは、「スペイン村」と呼ばれる赤茶色の屋根が印象的な美しいビーチタウンで、街中にはカフェやレストランも豊富です。世界的に有名なサーフスポットとしても知られています。
サンクレメンテは、歴史あるサーフブランド「Lost Surfboards」の本拠地でもあり、有名なサーフショップやサーフボード工場が点在する、小さな町ながらサーフィン文化が深く根付いたコミュニティです。多くのプロサーファーやレジェンドたちがここで暮らしてきました。
街全体はのんびりとした雰囲気で、ローカルの温かさも感じられ、サーフィン目的の旅行にぴったりの場所です。ここでは、サンクレメンテ周辺の代表的なサーフポイントやサーフショップをご紹介します。
トラッセルズ(Trestles)|世界レベルのパーフェクトウェーブ
サンクレメンテを語る上で欠かせないのが Trestles(トラッセルズ)。トラッセルズは、サンクレメンテ南端の州立公園内にある一帯のサーフポイントの総称で、周辺は自然保護されたエリアで開発がなく、アクセスには駐車場から徒歩で約20〜30分かかります(Eバイクで向かう人もいます)が、それでも世界中からサーファーが集まるサーフィンの聖地です。
ロウワー・トラッセルズ(Lower Trestles)|ショートボードの聖地 & オリンピック開催地
通称「Lowers」。トラッセルズの中でも特に有名なブレイクが Lower Trestles。ここはカリフォルニアでも屈指のショートボード向けポイント。左右にキレイに割れるAフレームの波です。毎年、WSL(ワールドサーフリーグ)の大会が開催され、2028年ロサンゼルス五輪のサーフィン競技会場にも決定した場所です。
混雑は常に激しく、100人近いサーファーがピークに散らばることも珍しくありません。ローカルとトップレベルのサーファーが多数いるため雰囲気は緊張感がありますが、順番を待って1本良い波を掴めれば、その価値に納得できるでしょう。
初心者にはおすすめできない強烈なラインナップですが、エアリアルやカットバックなどプロの技を見学するだけでも価値のあるポイントです。
アッパー・トラッセルズ(Upper Trestles)|ライト中心のパフォーマンスウェーブ
通称「Uppers」。Lowersの北側に位置するブレイクで、こちらも中〜上級者向け。波質はLowersと似たピーキーなAフレームですが、ライトが中心のファンウェーブ。フェイスが広く、クルージング〜マニューバーまで楽しめる質の良い波が立ちますが、混雑はロウワーズより比較的穏やかで、ローカルもフレンドリーなことが多い雰囲気。
コットンズ(Cottons)|スピードの出るライトブレイク
Trestlesの北端に位置し、早めのショルダーでパワフルに走れる人気ポイント。ハイパフォーマンス系のライトブレイクで、スピードのあるライディングができるクオリティの高い波が特徴。風の影響を受けにくく、サイズが小さい日でも意外と楽しめるポイント。
チャーチ(Church)|ファンで穏やかなクルージング波

チャーチは Trestles の中で最も穏やかでフレンドリーなエリアで、ファンなクルージング波を楽しめるポイントです。ロングボードやオルタナティブボードにも最適で、比較的なだらかで扱いやすいフェイスの波質が特徴。トラッセルズで初めてサーフィンするなら、チャーチが一番入りやすいポイントです。ファミリーやのんびり派が多く、ピースフルな雰囲気のビーチでもあります。
写真は、日本人の方が主催するコンテストを観に行った際のものです。
トラッセルズの環境保護とマナー
トラッセルズは州立公園内にあるため、環境保護や利用マナーが重視されています。現地では「駐車は指定場所以外禁止」「ビーチへは決められたトレイル(小道)を使用」「自分の出したゴミは必ず持ち帰る」といったルールが掲示されており、訪れるサーファーもこれを守っています
サンクレメンテ市街地|アクセス抜群エリア
サンクレメンテ・ピア(San Clemente Pier)|人気ビーチブレイク

サンクレメンテ市街地の中心にある桟橋「サンクレメンテ・ピア」周辺も人気のサーフポイントです。ピアの北側と南側で地形が異なり、季節や条件に応じて波質も変化します。北側(ピア正面)は常に何かしら波が割れていることが多く、地元サーファーの朝練スポットにもなっています。
波質はビーチブレイク寄りで掘れすぎずマイルドなため、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。一方、南側(桟橋の反対側)は夏季の日中は遊泳エリアになるためサーフィンが制限されます(後述のブラックボール規制あり)が、冬場には西うねりが入ると桟橋から見て左側に形の良いレフトの波が立つことがあります。
ピア周辺は街中でアクセスしやすく、サーフ後に桟橋上を散歩したりカフェで休憩したりと観光も兼ねて楽しめるスポットです。
ティーストリート(T-Street)|ローカルが育つ実力派ポイント

Tストリート(正式名称はトラファルガー通り=Trafalgar Street)は、サンクレメンテ・ピアのすぐ南に位置するビーチで、市民・家族にも人気のサーフスポットです。鉄道を跨ぐ歩道橋を渡ってアクセスするこのビーチは、海岸沿いの散策路からも見下ろせる位置にあり、常に多くのサーファーでにぎわう街のサーフィンの中心地と言えます。
波はビーチブレイクとリーフブレイクの中間的な性質です。うねりが小さい日はショアブレイク中心ですが、サイズが上がると沖のリーフでブレイクが始まり、途中で一旦緩やかになってからインサイドで再び掘れ上がるというロングライド可能な波になります。
Tストリートはローカルのグロムから上級者まで多様なサーファーが集まり、初心者にも優しい一方でトップレベルの若手サーファーも輩出してきた場所です(コロヘ・アンディーノやコラピント兄弟など地元出身プロも幼少期にここで腕を磨きました)。
ブラックボール規制について(夏季の注意点)
夏季(特にメモリアルデー~レイバーデーの間)にはTストリートのビーチ一帯が遊泳者優先区域に指定され、日中(例: 午前9時~夕方5時頃)はサーフィンが禁止となるブラックボール規制が敷かれます。ビーチに黄色い旗に黒丸印の旗が掲げられている間はボードを持っての入水は禁止なので、夏に訪れる際は朝夕や旗が降ろされた時間帯を狙いましょう。
また駐車場は丘の上の道路沿いにメーター式がありますが、週末は早朝から満車になりがちです。周辺の住宅街に無料駐車スペースもありますが、住民の迷惑にならないよう配慮が必要です。ビーチには市のライフガードも常駐し、シャワーやトイレも完備されているため設備面でも快適、観光がてら立ち寄りやすいサーフポイントです。
サンクレメンテの水温とウェットスーツ目安
真夏以外は日本人には肌寒く感じるので、ウェットスーツの準備も忘れずに。
- 夏は、水温も高くビキニやボードショーツ姿のサーファーが多め。1〜2mmのスプリング・タッパー・ロングジョンなど。
- 春・秋は少し水温が下がるため、2mmまたは3/2mmのフルスーツがおすすめ。
- 冬は海水温が低くなるので、3/2mm〜4/3mmのフルスーツが目安。
- 冬でも晴れた昼間は暖かいですが、水は冷たいので要注意。長く入る予定なら防寒対策が必要。
アクセス方法(車・電車)
ロサンゼルス国際空港(LAX)から車:
I-5フリーウェイを南下して約1~1.5時間。
サンディエゴ国際空港(SAN)から車:
I-5を北上して所要約1時間。
公共交通機関:
車が無くても列車を使って訪れることもできます。アムトラック(Pacific Surfliner)やメトロリンク(通勤電車)の一部はサンクレメンテ駅に停車し、市中心のピア駅で下車可能です。ピア駅は、サンクレメンテのピアの目の前。
Trestles(トラッセルズ)への行き方|駐車場 & 徒歩ルート
トラッセルズは、車でビーチまで乗り入れができない「選ばれし者のみが辿り着ける」特別感のあるサーフポイント。美しい自然と最高の波を求めて、多くのサーファーが長い道のりを歩きます。(夏場は暑くなるので、飲み物や日焼け対策をして行くと安心)
まずは I-5(フリーウェイ5号線)を Christianitos Rd(クリスチャンイートス)で降りるところからスタートです!
① 駐車場を選ぼう
※I-5 フリーウェイの出口すぐで便利。週末は混むので朝が◎
- 路上駐車(無料):Christianitos Rd、S El Camino Real 周辺でストリートパーキング
- ステイトビーチの駐車場あり(有料):
② トラッセルズまでの歩き方(所要時間:約20〜30分)
フリーウェイを越える: まずは、I-5の上に架かる大きな橋を渡ります。
トレイルを進む: 橋を越えたら、フリーウェイ沿いに続く舗装されたストリートを道なりに進みます。
- 右折ポイント: 少し進むと右側にビーチ方面に曲がるポイントが現れるので、そこを右折。
到着: そのまま 15〜20分ほど歩けば、トラッセルズのメインエリアに到着です!
💡 ショートカット術
【ローワーズやチャーチへ行く場合】
上記の「3. 右折ポイント」を曲がらずに、そのまま真っ直ぐ進みます。途中、ビーチ方面へ向かう別の細いトレイルがあります。そこから入る方が、ローワーズやチャーチには近道となります。
【送迎(ドロップオフ)してもらう場合】
もし誰かに車で送ってもらえるなら、I-5を「Basilone Road」出口で降り、Old Highway(オールドハイウェイ)へ。道路が3車線に広がるあたりで降ろしてもらうと、ローワーズまでのアクセスが非常にスムーズ。
サンオノフレ・ステートビーチからアクセスする別ルート:
南側のサンオノフレ・ステートビーチからも歩いてチャーチへアクセスできます。一部のローカルたちは、このルートを使っていて、実際に問題なく通れているようですが、途中でUSマリーンベースの内のビーチを通るため、正式にはNGの可能性があり、少しグレーゾーンです。
私がこのルートを歩いたときは、ビーチ側の柵を越えて進みました。友人が「ここから行けるよ」と言っていたので、ローカルのおじさんにも説明してもらってアクセスしたのですが、他に歩いている人がいなくて少し不安になりました(苦笑)。
安全面やルールを考えると、初めて行く場合はトラッセルズ側からの正規ルートでアクセスするのがおすすめです。
サーフィン前に確認したい波情報
サンクレメンテは季節や日によってベストな波が変わるので、現地に行く前にSurflineの波予報やライブカメラでコンディションを確認し、自分のレベルに合ったポイントを選びましょう。
サンクレメンテのおすすめサーフショップ
サンクレメンテには、ローカル色が強く、サーフィン文化がしっかり根付いた魅力的なサーフショップが点在しています。どのお店もサンクレメンテらしい雰囲気があって、サーファーなら立ち寄りたいショップです。
Icons of Surf(アイコンズ・オブ・サーフ)|おしゃれなサーフショップ、日本への配送もOK!
サンクレメンテ中心エリアにあるローカル御用達の人気サーフショップ。落ち着いたビーチタウンらしい外観で、店内にはクラシックなシェイプからハイパフォーマンスモデルまで、ずらりと幅広いサーフボードが並びます。
Lost、Channel Islands、Pyzel など一流ブランドを多数取り扱い、アパレルやアクセサリー、フィンなどのギアもトータルで揃うのが魅力。スタッフもフレンドリーで、旅行者でも入りやすく、サンクレメンテらしい“サーフカルチャー”を感じられる雰囲気です。
ボードの種類がとても豊富なので、ただ見ているだけでも楽しく、旅の記念にステッカーや小物を買うのにもぴったりなショップです。
私が訪れた際も、スタッフの方がサーフボードの特徴を丁寧に教えてくれて、とても親切でした。
- 710 N El Camino Real, San Clemente, CA 92672
- +19494297133
- 公式サイト
- Google Map
USEDSURF|行き届いたサービスが魅力
サンクレメンテ北部にある USEDSURF は、常時800本以上の在庫を誇る世界クラスの中古サーフボード専門ショップ。豊富なラインナップに加え、サーフボード選びをサポートする独自サービスが充実しています。
まず、理想の1本を効率よく見つけたい人に便利なのが 「Board Search Program」。希望のモデル・サイズ・価格帯を登録しておくと、条件に合う中古ボードが入荷したタイミングでお店から通知してくれる無料サービスです。さらに、購入前にフィンの乗り味を試せる 「Fin Demo Program」 も人気で、FCSやFuturesなど主要ブランドのフィンを実際の海で試せるのが魅力。
また、旅行中の一時的なボード購入や買い替えに便利なのが 「Buy Back Program」。USEDSURFで購入したボードを一定期間内であれば、あらかじめ設定された条件で買い戻してくれる下取り制度で、「買ったけどやっぱり合わない…」という時にも便利。豊富な在庫とこうしたサポート体制が、多くのローカルサーファーに長く愛される理由です。
私自身も以前ここでサーフボードをレンタルしたことがあり、とてもフレンドリーで、サーフポイントも丁寧に教えてくれました。また、定期的に気になるボードがないか、Webサイトで在庫状況をチェックしています。
- 216 Calle de Los Molinos, San Clemente, CA 92672
- +19493106602
- 公式サイト
- Google Map
Stray Boards(ストレイ・ボーズ)|オリジナルデザインのショップ
ローカルシェイパーによるハンドシェイプボードが並ぶ、こだわり派に人気のサーフショップ。サンクレメンテの地元サーファーの間で高い支持を集めており、独自のモデルや個性的なデザインが魅力です。
店内にはハイパフォーマンスからオルタナティブまで個性豊かなボードが揃っていて、カスタムオーダーにも対応。規模は小さいものの、丁寧でパーソナルな接客スタイルが特徴で、シェイパーのこだわりやボードの背景を直接聞けるのも楽しみのひとつ。
大手ブランドにはない“クラフトマンシップ”を感じたい人にぴったりで、オルタナボードやユニークなデザインが好きなサーファーにおすすめのショップです。
- 944 Calle Amanecer # H, San Clemente, CA 92673
- +19495034138
- 公式サイト
- Google Map
レビューの良いおすすめのホテル
サン クレメンテ コーブ リゾート(San Clemente Cove Resort)|ピア近くの便利なコンド
サンクレメンテ・ピアのすぐそばにあり、ロケーション重視の人にぴったりのコンドミニアム型リゾート。オーシャンビューの部屋が多く、バルコニーから夕日を眺められるのがこの宿の魅力です。
キッチン付きなので、長期滞在や家族旅行にも使いやすいのもポイント。部屋は広く、リビング・ダイニングがしっかりしているため、ゆったりとくつろげます。
周辺にはカフェやレストラン、ショップも多く、車がなくても過ごしやすいエリアです。
ピアやビーチまで徒歩数分なので、サーフィンの合間に戻って休むことも可能。
観光とビーチステイを両立したい旅行者におすすめの、便利で快適な宿泊先です。
- 104 S Alameda Ln, San Clemente, CA 92672
- +18773513853
- 公式サイト
- Google Map
まとめ|サーファーにとって理想のビーチタウン
サンクレメンテは、南カリフォルニアの中でも「最もサーフタウンらしい場所」のひとつ。完璧な波のトラッスルズ、アクセス抜群のピア、美しい街と夕日、ローカルが集まるサーフショップ…。サーフィン旅に必要なものがすべてそろっています。
これからサーフトリップを計画する人に、ぜひおすすめしたい街です。


